3級 | 2級 | 1級 | |
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試験概要 | 色のなりたち、混色、表示方法、色の知覚や心理効果、色彩調和などが出題されます。 | 3級を基礎とし、さらに高度な知識が問われます。色の文化・歴史・色彩の分類システムやそれにともなうデータ分析に関する出題もあります。 | 理論試験では2級よりもさらに幅広く、専門性の高い知識が問われます。実技試験では与えられたテーマに沿った色彩計画・色彩設計におけるイメージコンセプトのビジュアル表現でプレゼンテーション能力が問われます。 |
受験資格 | どなたでも受験できます | どなたでも受験できます | 色彩士検定2級合格者 |
出題形式 | マークシート方式 (団体受験・ペーパー試験) 多岐選択式 (一般個人受験・オンライン試験) |
多岐選択式 (団体受験・ペーパー試験) 多岐選択式 (一般個人受験・オンライン試験) |
理論問題:多肢選択式 実技問題:プレゼンテーション作成 |
実施時期 | 1月・9月(年2回) | 1月(年1回) | 9月(年1回) |
履修 レベルの 基準 |
一定の学習は必要ですが、対応テキスト『カラーマスターベーシック』で学習すれば独学での合格も十分可能です。専門学校半年履修レベルです。 | 専門学校、短大、大学において1年程度の色彩学習を履修したレベル。 | 専門学校・短大・大学を卒業後、色彩に関わる仕事・研究に2年以上従事したレベル、または大学院において色彩を専門に学習したレベル。 |
検定料 | ¥6,000(税込) | ¥7,500(税込) | ¥20,000(税込) |
合格基準 | 理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを50点以上取得している者。 | 理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを60点以上取得している者。 | 「理論試験」は100点満点で合格ラインを70点以上取得。「実技試験」は所定の項目についてA(優)・B(可)・C(不可)の三段階で評価の上、Cがひとつでも含まれる場合は不合格。理論試験、実技試験の両方で合格基準を満たしている者。 |
併願受験 | 2級・3級ともに併願可能です。(ただし2級試験は年1回のみ実施です) | 他の級との併願はできません。 | |
出題範囲 |
3級対応公式テキスト
B5判132ページ/3,960円(税込) |
1級・2級対応公式テキスト
B5判188ページ/3,850円(税込) |
※理論問題はテキスト「カラーマスターベーシック」に対応した内容になっています。
次の文章中の1~7の〔 〕について、最も適切な語句の記号を選び、解答用紙の所定欄にマークしなさい。
第1章(色のなりたち)から
太陽から電磁波として〔 1 ア:反射 イ:放射 ウ:透過 〕されるエネルギーのうち、地球に到達する波長範囲は、およそ1nmから1mmである。その中でわれわれに明るさや色を感じさせる電磁波を〔 2 ア:可視光線 イ:赤外線 ウ:紫外線 〕という。その波長範囲はおよそ〔 3 ア:180~580 イ: 280~680 ウ:380~780 〕nmである。
第3章(色の表示方法)から
小豆色、茄子紺、レンガ色などのように、色が想像できるような事物の名称や、ヴァーミリオンや藍色などのように顔料や染料の名前を借りて表した色名を〔 4 ア:固有色名 イ:慣用色名 ウ:系統色名〕という。また、世の中で比較的よく知られ、広く用いられている色名を特に〔 5 ア:固有色名 イ:慣用色名 ウ:系統色名 〕という。
第6章(色彩調和)から
工場の煙突の色を、グラデーションカラーを用いる配色計画とした。図1~3 の中でグラデーションカラーを用いた配色は図〔 6 ア:1 イ:2 ウ:3 〕であり、またこの配色は〔 7 ア:色相 イ:明度 ウ:彩度 〕のグラデーションになっている。
※演習問題は「色彩士検定カラーチャート(演習問題用)」を見ながら問いに答える問題です。
カラーチャートは、色ごとに切りはなして使用することが出来ます。下記の5色の中で、(29)の色より、①低明度かつ高彩度の色、②高明度かつ低彩度の色はそれぞれどれか。ア~オの中から最も適したものを選び、解答用紙の所定欄にマークしなさい。
ア:(4) イ:(27) ウ:(28) エ:(30) オ:(31)
※実技問題は混色の問題です。感性を問う問題ではありません。「色彩士検定カラーチャート(実技問題用)」を見ながら行います。
色円板を回転させて混色する問題はテキスト「カラーマスターベーシック」16ページ継時加法混色を参照すると共に「回転混色器」を用いて学習することをおすすめします。
絵の具の問題は混色における割合を問う問題です。絵の具及び用具は配布されます。
(ア)B : W =1 : 4
(イ)B : R : Bk=1 : 1 : 1
(ウ)B : R : W =2 : 1 : 2
※理論問題はテキスト「カラーマスタースタンダード」に対応した内容になっています。
下記の文章において、(ア)~(オ)にあてはまる語句を下の【語群】より選び、解答用紙の所定欄に記入しなさい。(重複して選んではならない)
様々な光源の光色は色温度で表すことができるが、次の4つの光源を色温度の低い方から順に並べると(ア)となる。
1:晴天時天空光 2:太陽直射昼光 3:白熱電球 4:白色蛍光灯
絵の具を混ぜ合わせて、色見本と同じに見える色を作っても、照明光源を変えると異なった色に見える場合がある。このように分光分布の違う色対がある光源のもとで同じ色に見えることを(ウ)という。
下記の文章は、特定のカラーシステムを解説したものである。それぞれどのカラーシステムを解説したものか、該当するものを下の【語群】より選び、解答用紙の所定欄に記入しなさい。(重複して選んではならない)
(ア)
人が感じる明るさの等歩度性は、目に入射する光の量の等比級数的な変化に対応するというフェフィナーの法則があるが、このシステムの無彩色段階は、この法則にしたがった反射率で決定された。
(イ)
感覚的な色差と座標上の距離が一致する色度図をもつ色空間を均等色空間という。現在、多く使用されている均等色空間のひとつとして、このシステムをあげることができる。
※演習実技問題は、「色彩士検定カラーチップ」「色見本」を見ながら問いに答える問題です。
マンセルシステムで、カラーチップ(1)とほぼ同じ「明度・彩度」の色をR系、G系の中からそれぞれ1色ずつ選び、適切なカラーチップの色番号を解答用紙の所定欄に記入しなさい。
色見本A~Cは、印刷用プロセスカラー四原色のインキを使って印刷したものである。
色見本Aは、〈C:60%・M:20%・Y:0%・BL:0%〉のアミ点濃度で印刷されている。
色見本Bは、〈C:0%・M:0%・Y:60%・BL:20%〉のアミ点濃度で印刷されている。
色見本Cは、〈C:40%・M:60%・Y:20%・BL:0%〉のアミ点濃度で印刷されている。
これを参考に、以下の問(ア)~(ウ)に答えなさい。
(ア)〈C:40%・M:20%・Y:0%・BL:0%〉に最も近い色を(1)~(9)の中から選び、解答用紙の所定欄に記入しなさい。
※理論問題はテキスト「カラーマスタースタンダード」に対応した内容になっています。
下の表は、5色の色紙(1)~(5)を測定し、L*a*b*表色系で表示したものである。また、下の【語群A】ア~オは、この5色を慣用色名で表したものである。さらに【語群B】カ~コは、これらの慣用色名についてマンセル値を記載したものである。
表中の5色の色紙(1)~(5)に対応するものを【語群A】【語群B】からそれぞれ選び、解答用紙の所定欄にその記号を記入しなさい。(重複して選んではならない)
1級実技試験では2種類の課題が出題されます。このうちひとつを受験者が選択し、色面構成のボードとレポートを完成させます。
■A
ある施設の色彩計画(インテリア・サイン・ユニフォームなど)における全体計画のビジュアルイメージを色面構成によって表現した、 ビジュアルボードを制作します。さらに、そのビジュアル表現の考え方やまとめ方についてレポートを提出します。(800字以内)色彩設計の複数の対象によって与えられた関係性を活用し、イメージコンセプトを色彩のビジュアル表現によって具現化する力を問う課題です。